インプラント

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「差し歯」はご自分の歯の頭部分が虫歯などでやられてしまった時に修復するものです。
歯の根ごとなくなってしまっては 「差し歯」にすることはできません。

”人工的に根を作ってしまえば 歯ができるではないか!”
ということで インプラントは 失った歯の替わりに人工のボルト状の根を埋め込み それを使って頭部分を作り元のように咬めるようにしたものです。
インプラントも昔はボルト状に限らずいろいろな形状がありましたが 現在ではチタン製のボルト型インプラント(フィクスチャ)がほとんどです。

このページでは人工歯根インプラントによるかみ合わせ機能回復に関する情報を提供いたします。
 

 
 

どんな人がインプラントを入れてますか?

インプラントをされる方の年齢としては20代から70代と幅が広いです。まれに80代でインプラントをされる方もいらっしゃいます。
最も多いのは50歳代の方です。 
インプラントのお話をすると「あまり先がないから」とおっしゃる方が多いですが これまで一生懸命働いて来れれたのですから これからの人生を楽しむためにもインプランとはよいかもしれません。
逆に20歳未満では体が成長している途中ですので インプラントご希望でしたら少し待った方が良い結果が得られます。

心疾患 骨密度が低い方 糖尿病の方 ステロイドを長期服用している方などは程度によりインプラントができない場合があります。
骨そしょう症の薬を飲んでいらっしゃる方は インプラントに限らず歯科治療では要注意です。薬の種類によっては 骨壊死を起こす場合がありますので 医院にご相談ください。
喫煙者のインプラント手術の成功率は 通常より低めです。健康のためにも禁煙をお勧めします。

歯が1本なくなった時にこれまではブリッジが主でしたが 近年両隣の歯を削りたくないからとの理由でインプラントを選択する方が増えています。

歯周病ですがインプラントは可能ですか?

インプラントに関して歯周病の方で気になるのは2点です。
まず 歯周病は骨がとける病気なので 歯周病が進行しすぎるとインプラントを支える骨がなくなり インプラントの植立ができなかったり 無理をする必要が出てきます。
上顎では上顎洞 下顎では下顎管までの距離が問題になることが多いです。
上顎洞はちょうど頬の辺りにある空洞で 蓄膿症で膿がたまる所です。
ソケットリフトやサイナスリフトという方法で上顎洞の底上げをした後インプラントを埋入する方法がありますが リスクを伴います。
下顎管は 顎骨の中を走っている神経や血管の通り道です。インプラント手術時にこれを傷つけると同側の口角から唇にかけてが麻痺します。

もう1点は歯を失った原因もやはり歯周病だと思いますので 今まで以上にお口を清潔にしておけるように歯磨き技術の向上と意識改革が必要です。
「インプラントなら歯周病にならない」と思ってはいけません。清掃が不十分ですとインプラントであっても 歯周病と同じように周囲の骨がとけます。
当院は歯の周囲の骨が下がりにくいアストラテックのインプラントシステムを導入していますが 汚れ(細菌)には対しては他のインプラントシステムと同様弱い面があります。

顎の骨は歯を支えるのが仕事です。
歯がなくなると 骨はなくなります。
ここをクリックすると顎の骨がどう変化するか写真があります。骨の写真に抵抗のない方は見てください。
写真は医歯薬出版社 ”臨床に活かす!歯と口腔のビジュアルガイド”より
骨が十分に残っているうちにインプラントを検討された方が良いです。

インプラント手術から歯が入る迄にどの位の期間がかかりますか?

インプラントの埋入部(フィクスチャ)植立から上部構造(かぶせ物)が入るまでに3ヶ月から半年かかります。
インプラント(フィクスチャ)埋入後は ノンクラスプなどを一時的に使用して機能を維持しておく必要があります。

審美・インプラントの構造
近年早期にかみ合わせの力をかける方法(即時過重)が増えてきましたがまだ少数です。
インプラント(フィクスチャー)を埋入してから上部構造の型取りまでの間は仮の入ればなどで保護することが必要です。

 

インプラント手術は痛くないですか?

インプラント(フィクスチャー)埋入手術では通常の抜歯同様局所麻酔により痛みを防いでいます。
基本的に顎の骨には神経はほとんどありません。そのためインプラントの術後の痛みは抜歯より少ないようです。
通常、その後は普通の鎮痛剤で十分です。

不安な方には 先制鎮痛法を使用し インプラント手術後の痛みに対する不安を軽減させることもあります。

インプラントのメリットのまとめ

インプラントでは入れ歯のようにガタつくことがなくなります
 インプラントは骨とがっちりくっつきます(オッセオインテグレーション)ので取りはずし式の入れ歯のように異物感やガタつきがなくなり、自分の歯と同じような機能、感覚を 取り戻すことができます。

インプラントでは食事が美味しくなります。
 インプラントでは噛む感覚が自分の歯のようになりますので、 食べ物や飲み物がとても美味しくなリます。

インプラントでは発音が良くなります。

 入れ歯のように動いたりすることがないので、 発音や発声がもとのように戻ります。

インプラントでは健康な隣の歯を傷つけません。
 ブリッジ等と違って、インプラントは隣の健全歯を傷つけることなく 治療することができます。

インプラントでは骨が吸収されません
 顎の骨の働きは歯を支えることです。歯がなくなり骨に力が加わらなくなると骨はなくなります。
 「宇宙飛行士が地球に帰ってきたら 立てなくなる」という話を聞いたことがありませんか?骨には適度な力が必要です。
 インプラントは歯と同様咬む力を骨に伝えますので 骨の吸収を防止できます

6 インプラントでは素敵な笑頗が取り戻せます。
 笑ったり口を大きく開けた時もはずれることがないので、 素敵な笑顔が取り戻せます。

インプラントの手術前に気をつけることはありますか?

1 インプラントについて正しい情報を入手しましょう。不正確な情報や噂は不安の元です。

正しい歯磨きを練習しましょう。
  インプランとは骨の中と細菌の多い口腔内を金属が貫きます。口腔内にプラークなどが多いとトラブルの原因になります。
  口腔内は清潔に保ちましょう。

3 インプラント手術の前日は入浴をして清潔にしましょう。

4 インプラント手術の前日は嗜好品を控えてください。特に飲酒はやめましょう。

5 インプラント手術の前日は睡眠を十分とり 体調を整えましょう。

6 インプラント手術の当日の朝は普通どおり食事をとってください。

7 インプラント手術の当日は楽な服装でおいでください。

8 お薬をだしますので 眠気がでるかもしれません。できるだけ公共交通機関をご利用ください。

喫煙は控えてください。

インプラントの手術後の注意点は?

麻酔が切れる前に最初の痛み止めをのんでください。
一旦痛みを感じると以後の鎮痛剤の効果が弱くなる可能性があります。

2 お帰りは車の運転をできるだけしないようにしましょう。

3 入浴は軽くシャワーを浴びる程度にしましょう。

4 刺激物は避けてください。

5 激しい運動は避けてください。

6 痛みや腫れがあるときに冷水や氷で冷やさないようにしましょう。常温の水程度は良いと思います。

インプラント上部のキャップを舌で触ったり 歯ブラシで強くこすったりしないでください。

8 入れ歯はインプラントにあたらないように調整していますが異常がありましたら早めにご連絡ください。

インプラントは医療費控除の対象です

だんだん厳しくなる日本の医療環境ですが まだ控除や高額療養費の返還の制度が残っています。

医療費のうち美容目的以外は毎年2・3月の確定申告時の控除になる場合があります。
詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。

またインプラントとは関係有りませんが保険診療分については高額療養費として一部戻ってくる制度もあります。詳しくはこちらをご覧ください。

インプラントでブリッジはできないのですか?

審美的なインプラントの応用
アストラインプラントのパンフレットより

このほかに インプラントにマグネットやバーを用い入れ歯を安定化させる方法もあります。

ここで1つ注意です。
天然歯とインプラントを支台にしたブリッジはできません。
天然歯の根の周囲には歯根膜というクッションがありますが インプラントはオッセオインテグレーションと言って骨とがっちりくっつきます。多少動ける天然歯と全く動かないインプラントを連結すると 繰り返し加わる咀嚼力でインプラント側に多大な力が加わりハセツします。

歯が抜けた時の対処

歯が抜けた時の対処はおおまかに4つです。
1.ブリッジにする
   審美的に気にされなければ保険も使えます
2.入れ歯にする
   とりはずし式の入れ歯です
3.インプラントにする
4.放置する
   これは絶対にやめてください!!

ブリッジとインプラントの比較

歯の抜けた部分の前後の歯を削り橋渡しをするブリッジとの比較です。

・審美性を気にしなければブリッジは保険が効く
・ブリッジをするには支えになる歯の根がしっかりしていないといけない
・ブリッジの支えになる歯には 歯のない部分の分もかみ合わせの力が余分にかかる
・ブリッジは支えになる歯を削らなければならない
・ブリッジは支えになる歯の神経を取らなければならないことがある
・ブリッジは歯のない部分の清掃がややしにくい
・ブリッジは発音がしにくくなる場合がある
・ブリッジは歯のない部分の骨がやせていく
・インプラントは高価(ブリッジも保険外の場合は高価)
・インプラントは手術が必要
・インプラントは周囲の歯を削る必要がない
 

入れ歯とインプラントの比較

・審美性を気にしなければ 入れ歯は保険が効く
・部分入れ歯はツメが見える
  アセタルノンクラスプ・マグネットならあまり目立たない
・部分入れ歯は食事のたびに はずして掃除しなければならない
・入れ歯は口の中で動いたり痛むことがある
・部分入れ歯はツメのかかる歯に多大な負担がかかる
・入れ歯は粘着性のあるものや 顆粒状のものは食べにくい
・入れ歯は発音しづらい
インプラントは骨がないとできない
 

ご予約・お問い合わせは092-851-6314